| 今、音楽業界は冬の時代と言われています。その反省点として僕が感じることは、技術の進歩に反比例して魂の部分が欠落しているのはないか?と言うことです。感心するものを99点、感動するものを100点とした場合、その1点の差には天と地ほどの差があると思うのです。今、聴く人は多少荒削りでも感動する音楽、魂に触れるようなファジーな音を求めているのではないでしょうか?
そういう作品を制作したいなと思っているところへ、この「あじさいの唄」の依頼を受けました。 私はこの作品の絵コンテを見たときに、今流行しているアニメの常識から見ると少し風変わりだけれど、確実に人の心に触れるあたたかいものを感じました。であれば音楽も人の心に触れるようなものを創りたいと思い、ソロバイオリンのコンチェルトスタイルで作曲しました。「あじさいの唄」の作曲にあたって最初にイメージしたのは、あじさいの花に、ぽつりぽつりと雨が降ってくる情景。その雨だれの音を出だしのハープで表現しました。ここに栗太郎くんの思いが入ってくるのです。 |